『ソース』のワクワクリストを実行したら、自己肯定感が上がった話

以前の記事で、2017年10月にワクワクリストを作成しました。
それから、ワクワクリストを実行してみると、『ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。』の著者が言うとおり、毎日が楽しくなってきました。

毎日気分がいいって、すごくよいことです。
よい気分が続くと、なぜか自分を好きになっていきます。

今回は、ワクワクを実行し始めた当時について、書いてみました。

 

目次

私が行動したこと

2017年10月のワクワクリストでは、自分が実行したらワクワクするような事柄をリスト化しました。(参照:『ソース』のワクワクリストは自分の魂を知る手がかり』

私のワクワクリストは、以下のとおりでした。
①2017年12月 トーマス・マックナイトの画集を買う
②2017年12月 大好きな水泳を再開する
③2018年6月  ケアンズ旅行で、グレートバリアリーフを眺める
④2018年8月  アメリカのフィラデルフィア旅行へ行く

当時、息子が保育園児だったのと、仕事が忙しかったことで、旅行など大がかりな計画は数ヶ月後に先延ばしにしていました。

その分①②のように、すぐに実行できそうなことを始めました。

①はアマゾンか楽天で検索してすぐに購入しました。

トーマス・マックナイトの画は、お金持ちそうな家の窓から世界中の景色を眺めた絵が描かれています。
「世界中の素晴らしい景色が見たい」という私の夢を、アートを通して叶えられました。

マックナイトの様々な海外の景色を見ていると「いつかは私もこの景色を直接見よう!」と、いつでも思うことができます。
仕事で忙しい日が続くと、自分の夢が埋もれがちになります。
例え絵画でも、代わりに夢を叶えてくれる存在があると、夢を忘れない安心感がありました。

また私には“心地よい家”への憧れがあり、マックナイトの絵は、私が憧れる家ばかりでした。
「いつかはこんな家に住んでみたい」という願いも、優雅な画集は叶えてくれました。

②では、週末に2時間ほど子どもを親に預け、屋内プールへ通いました。
水泳やウォータースポーツが好きな人は分かると思いますが、水に入ったとたん、身体中の力が抜けて水と一体となる快感は、地上ではなかなか得られないものです。

子どもを育てていると、準備やアフターケアに時手間がかかる水泳は遠がちになってしまいますが、何とか親に協力してもらい、始めることにしました。
スポーツは始めると、体力もつくし、気持ちも明るくなるし、いいことづくめです。

明るくなっていく私をみて、両親も積極的に協力してくれるようになりました。

③④については、別記事で書こうと思います。

 

なぜワクワクリストを実行すると、自己肯定感が上がるのだろう

 
「自分が好きなことをやってる」「好きなことにたいして、常に意識している」だけで、毎日気持ちがよくなっていきます。

①②では、まだ多くの人に言えるほどではないですが、友人や家族など身近な人には、自分の小さな変化を伝えられます。
「へー、そうなんだ……」
そんな薄い反応でも、こちらが生き生きと伝えれば、優しい相手は「なんだか楽しそうだね。よかったね」と嬉しそうに微笑んでくれます。

よい感情は相手にも伝染するようで、そのあとのおしゃべりにもまた花が咲きます。
相手の話にも、よい気分となった私が生き生きと返答すると、相手もさらに嬉しそうに話を続けます。
よい気分でいると、互いに楽しい時間を作りあう時間が以前よりずっと増えていくのです。
たまにその頃を振り返り、「あの時間、すごく楽しかったよね」と言いあえると、本当に嬉しくなります。

また、もし「マックナイトの絵なんて自分は好みじゃないよ。バブルに流行った絵でしょ」みたいに批判されたとしても、「でも私は好きだから」と突っぱねると、意外と相手も黙ってしまうと知りました。
以前の私なら「そうかなあ」と自分の好きに疑問をもつことも多かったのですが、「私はこれが好き」という態度を通すと、相手は「そうなんだね」と受け入れるものだと、気がついたのです。

そんな相手の態度を見ると、人の弱みや欲望につけこんで搾取するようなものでなければ、どんなものが好きでもよいし、自分の好きを貫く人の方が、いつも上機嫌なんだろうな、と考えるようになりました。

ワクワクリストで、自分の好きなものに触れる時間が増えると、「私はこれが好き」という自覚が強くなって、他者に対しても「自分の好き」を表現できるようになります。

好きなものに触れて上機嫌な時間が増えることも相まって、毎日が楽しくなってくるのです。
そしていつしか“自分が好きなものに素直な自分”がアイデンティティとなって、自分を好きになっていきます。

ワクワクリストを実行する前の自分との違いを感じるようになると、自分に自信がつくようになり、だんだん自己肯定感も上がっていきました。

よく自己肯定感の上げ方で、「ありのままの今の自分を、自分で肯定してあげる」「そのことを鏡の前で毎朝唱える」などといった方法があります。
落ち込みがひどかったころ、知人に勧められて試してみましたが、私の場合はうまくいきませんでした。

人によると思いますが、自己暗示のように意識だけを変える方法は私にとっては難しかったです。

『ソース』のように、行動を変えることで、それにともなって意識も変わり、いつのまにか自己肯定感も上がる。
その方法が、私には合っていたのだと思います。

 

ワクワクリストのマイナス面?

さて、自分の好きなことに触れる時間が増えてくると、困ったことが起こります。
もっと、好きな時間を増やしたいと欲が出てくるからです。

好きなことをする時間を過ごすと、そうでない時間がもったいなく感じてしまいます。
「ああ……、こんなことしている間にあれができるのに」と考えてしまうのです。

ワクワクリスト③④では、海外旅行へ行くので、英語も必要になっていきます。

それに、子どもを産む前に、熱心に続けていた文筆も再開したくなってきました。

でも、仕事は忙しいし子どもは手がかかるしで、これ以上好きな時間を増やすことはできません。
せいぜい、延長保育料金を払って、30分くらいカフェで過ごせる程度です。

だから、思い切ったことをしないといけません。
私は、仕事の時間を減らそうと思いつきました。

人によっては、「好きなことをしたのだから、その分仕事にも打ち込める」という人もいるでしょう。

でも私は違いました。

「もっと自分の好きを追求したい」
“人生は楽しいべきである”という私の子どもの頃からの思い込みで、その気持ちはより強まっていきました。

そして、夫に仕事の時間を減らして自分のやりたいことを追求したいと相談すると、彼は「応援するよ。いいんじゃないかな」と言ってくれました。

確かに『ソース』でも、「自分の好きなこと、ワクワクだけをすること」と書いてあります。しかし「ワクワクを追求し、それがまだお金にならないうちには、家族に養ってもらうか、貯金が減っていくかしかない場合がある」とも書いてあります。

「この年で自己実現なんて、周りの迷惑かもしれない」

そう思いながらも「自分を変えたい、これが最後のチャンスなんだ」と信じ、仕事を減らすことを真剣に考え始めました。

 

当時、私の時間の大半は保育園の事務長という仕事に注ぎ込んでいました。
勤務年数の長い私は、比較的組織の中枢に近い場所にいたので、突然仕事を減らすと、どんな迷惑をかけるかだいたい予想がつきました。
職場の人もいい人ばかりだったので、心地よい関係が変わってしまう恐れもありました。

しかし、いくらその仕事がよくても、孤独感に苛まれたこともあり、同じ仕事をそれまでのように続ける自信はありませんでした。
(参照:『圧倒的孤独感と出会って』『圧倒的孤独感の正体について、キッチンで考えてみた』)

「自分の可能性にかけよう、今しかない」と思うと、目の前にある情報は私の考えを後押しするものばかり目につくようになります。

『ソース』では、「真の成功とは、精神的な満足である」という文言に惹かれ、電車内の占い本の広告にあった「2018年の牡牛座は(私は牡牛座なのです)、たぶん、一生に一度だけの約7年をかけた「変身」の時間の始まり」との文章に、奮い立ちます。

「仕事の条件はよいから、仕事量を減らすのはもったいない。
でも、自分を根本的に変えたい」

そんな迷いを持ちながらしばらく過ごしましたが、ハードワークによる疲労の限界がきた頃でもありました。

通勤時間も片道2時間近く、仕事量も多かったので、毎日クタクタだったのです。
結局、体力が尽きたことを言い訳に、私は仕事を減らすことに決めました。
しかし、本当は何が一番の理由で辞めたかは自分でも分かりません。

後ろめたいことは、自分でも見ないふりをするのかもしれません。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA